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日常の徒然

ワイス博士の前世療法の思い出1

私が臨床心理士になりたいと思ったきっかけの一つがワイス博士著者の「前世療法」でした。

中学校時代で車を使って20分先にしかない唯一の本屋さん。

当時の私は親に頼んでその本屋に連れて行ってもらい、気になる本は中身をお試しで読んで買っていました。

その時はまっていたのは、赤川次郎の「三毛猫ホームズ」シリーズで、推理ミステリーを探して文庫本コーナーを「なんとなく」見ていました。
その「なんとなく」が今で言う潜在意識の語り掛けだったのかもしれません。

目に入って一気に興味を惹かれたのが「前世療法」でした。
中身を見ずにかごに入れたのを覚えています。
家に帰って、スピリチュアル系の本だろうと思ったのも覚えています。

内容を読んで中学生の私にとって衝撃的でした。
前世療法は催眠療法の一種である年齢退行でトラウマケアを行う派生でうっかり前世の記憶を引き出し、加えてその前世の記憶を見ていくことでクライアントが回復していく、というのがファンタジー小説を読んでいるように引き込まれました。
もう一つ、私がファンタジーにも思ったのがマスター達(精霊達)の存在でした。
心霊現象の降霊術のような内容にも思え、本当かどうかという疑念もありました。
しかし、書いている方は精神科医でファンタジー小説を書く人物ではありませんでした。
また、クライアントの様子やマスターの言葉が妙に頭に残っていました。

その本は何度も読んで本棚に置いてました。
すると、その本を読んだらしい母が「前世療法2」と「魂の伴侶」を買ってきてくれました。
早速その続きを読むと、催眠のやり方が書いてありました。
霊能者を頼らずとも自分で前世療法ができるのであればすごいのでは?
実際に自分でできないかと思いました。当時はネットも普及しておらずあるのはラジカセ。
やったのはラジカセを使って録音してみました。

結果。
文章は噛み噛みで自分の声に笑いそうになり、録音そのものができず。断念しました。

今度は興味を持っていた姉に協力してもらい、やってみると、姉も途中おかしく思ったのか笑ってしまうことで断念。

そこから私は読みはすれど人に行うことはありませんでしたし、途中からできなくなりました。
できなくなった理由として。
一時期姉が本にはまり、本を読むことが多くなりました。自分の本のみに飽き足らず、私の本もいつの間にか姉の本棚へ。大事にしていた前世療法の本も何故か姉の本棚にありました。
それだけなら良かったのですが、姉は本を持って風呂に入るという習慣が出ていました。
結果、ワイス博士の本は3冊とも湿気を含みふやけてしまいました。
私はその3冊の本は姉に譲りました。
その後大学生で3冊とも見つけて買いなおし、今でも思い出しては読んでいます。