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旅するカウンセリング

催眠療法(ヒプノセラピー)について

「催眠は怪しい」
「催眠術でしょ?」

と言われることがあります。実際に私の周りに催眠療法を学んだ、という話をすると訝し気な反応をする方が多くいました。
催眠と聞くと、テレビでよく見る(見ていた?)催眠術がイメージとしてあるかと思います。

催眠療法はリラクゼーションを用いて心身共にリラックスさせ、潜在意識(心理学で言う無意識)と言われている領域に入りやすくする技法になります。
私達が意識していることは顕在意識と言われています。顕在意識は論理的に考えたり理性を働かせたりしています。
一方で潜在意識と言われている領域は習慣・習性と強く結びついています。

例えば

  • 友人と話している時つい爪を触ってしまう。
  • とある場所を避けるように歩いていた。
  • 特定の時間にコーヒーを飲まないと落ち着かない。

といった、似たような習慣・習性をもっていることはありますか?
こういった習慣・習性はふとした時に自分で気付くこともありますが、意識しないで行われていることがほとんどです。そして、いつからその習慣・習性が始まったのかと思い出してみると中々思い出せないものです。この現象は記憶が消滅しているわけでなく、潜在意識の中に納まっているからです。

顕在意識と潜在意識は「氷山の一角」として表現されることが多々あります。私たちの頭の中で占める割合として、顕在意識は約5%、潜在意識は約95%とされています。


日常的に意識しやすいのは顕在意識ですので、私たちは潜在意識より顕在意識の基で行動することが多いかと思います。(例えば、「AとBを比べたら〇〇だからAを選んだ方が効率的だ」等)
一方で、「最適なやり方を考えて選んでいるはずなのに不安が強くなる」「やらないといけないとわかっているのにどうしてもできない」と言ったことがある場合は潜在意識にある根本のものがメッセージを送っている可能性があります。
しかし、潜在意識に入るには容易ではありません。
というのも、顕在意識と潜在意識の間には「クリティカルファカリティ」という膜があり、フィルターの役割を担うものがあります。

催眠療法によってこのクリティカルファカリティを外し、顕在意識と潜在意識を繋げやすい状態を利用し、自分の習慣・習性の根本を見つけていきます。