Blog

旅するカウンセリング

年齢退行療法について

ヒプノセラピーの一種であり、現在の心の悩みに起因する幼少期の記憶や感情を再体験をします。

何故幼少期の記憶と現在の心の悩みが繋がるのか。

性格の話になりますが、今現在の皆さんの性格になっているのは心理学的観点からも以下の大きく3つの要因が関係しています。

  • 内的要因:遺伝、身体的な特徴 等
  • 外的要因:環境 当人の中でインパクトのある事象 等
  • 自己形成の要因:自分がなりたい自分になろうとする(「優しい人になりたいから困ってる人に声をかけるようにする」)、等

これらの要因が複雑に積み上がりながら人の性格は発達していきます。

特に幼少期は体験自体が何もかもが新鮮な時期になります。そして幼少期は顕在意識はまだまだ未発達な状態であり、潜在意識が主に働いているために様々な体験で感じた感情や思いが潜在意識の中に収められていくのです。その潜在意識に収められたものが大人になって影響していく、という考え方です。

この考え方を基に、今の性格で社会的に困っていることが原因を探るために幼少期の記憶を再体験をしていきます。
年齢退行とは催眠下で現在のクライアントさんに強く影響を与えている幼少期を探り、その場面を再体験してもらうものです。

再体験の中で、その時言えなかったこと・して欲しかったこと・理解して欲しかったこと等を記憶の中でイメージをしてもらい、潜在意識の中で感情やイメージの上書きをしていきます。
中には、常に辛かった、というクライアントの中には、幼少期の楽しかったこともあったと気づいて楽になっていく場合もあります。
また、大人の自分が過去の自分の気持ちを理解し声をかけていくという「インナーチャイルド」という方法もあります。